October 23,2009
[日劇]熟女真命苦(Anegoアネゴ)精彩日文對白(二)
Anego的劇情發展不外乎是圍繞在職場和感情兩個方面。每一集,Anego都會以一段自白作為開場,一針見血,還帶點無奈。姐弟戀、不倫、相親、職場生涯轉換....等等,都是作為未婚熟女的Anego始終要面對的課題。
我個人覺得本劇最精彩的部份,莫過於Anego和黑澤之間的對話。Anego身為黑澤的前輩,又年長他10歲,在介意同事間的眼光之下,對他總是保持距離,然而面對小弟弟的熱烈追求,Anego一方面有著被愛慕的欣喜之情而欲拒還迎,另一方面又因為年齡差距頗大,導致人生的進程與規畫也有不小的落差(例如結婚:黑澤才剛出社會,正值精力旺盛的年紀,因此還有著遊戲人間的想法,而Anego則有著巨大的結婚壓力.....)。兩人之間的對話總是夾雜著各自的盤算,兩人心裡的OS,在畫面上是以左右兩行字交替出現的手法來表達,搭配上兩人那種忸怩作態的表情,實在很妙。
接下來是第4~6集的精彩對白。
我個人覺得本劇最精彩的部份,莫過於Anego和黑澤之間的對話。Anego身為黑澤的前輩,又年長他10歲,在介意同事間的眼光之下,對他總是保持距離,然而面對小弟弟的熱烈追求,Anego一方面有著被愛慕的欣喜之情而欲拒還迎,另一方面又因為年齡差距頗大,導致人生的進程與規畫也有不小的落差(例如結婚:黑澤才剛出社會,正值精力旺盛的年紀,因此還有著遊戲人間的想法,而Anego則有著巨大的結婚壓力.....)。兩人之間的對話總是夾雜著各自的盤算,兩人心裡的OS,在畫面上是以左右兩行字交替出現的手法來表達,搭配上兩人那種忸怩作態的表情,實在很妙。
接下來是第4~6集的精彩對白。
第四話 『結婚の条件』
1.
「世の中には、男運がいい女と悪い女がいますが、
その違いって一体何なんでしょうか?
近頃私は思うんです。
それは、運の問題じゃなくて、頭がいいか悪いかの違いじゃないかって。
顔がどうの、性格がどうの、悪い人じゃないんだけどイマイチときめかないなんて難癖を付けてる女は永遠幸せになれないし、その諦めの悪さが、頭の悪い証拠じゃないでしょうか。
結婚の可能性ゼロの年下の男や、不倫男にハマるなんてもっての他。
この男と上手くいけば幸せになれるって思った瞬間、その男を、愛する女、愛していると思い込める女、そういう頭のいい女たちがちゃーんと、
幸せになっているじゃありませんか。
そうとわかったら自分もさっさと、そういう賢い女達を目指せばいいのです。
!!!痛い!!!
ちょっとそこ、どこのツボ?」
「うん?ここ?(足の親指をマッサージしながら)
あなた、頭悪いですね。」
その違いって一体何なんでしょうか?
近頃私は思うんです。
それは、運の問題じゃなくて、頭がいいか悪いかの違いじゃないかって。
顔がどうの、性格がどうの、悪い人じゃないんだけどイマイチときめかないなんて難癖を付けてる女は永遠幸せになれないし、その諦めの悪さが、頭の悪い証拠じゃないでしょうか。
結婚の可能性ゼロの年下の男や、不倫男にハマるなんてもっての他。
この男と上手くいけば幸せになれるって思った瞬間、その男を、愛する女、愛していると思い込める女、そういう頭のいい女たちがちゃーんと、
幸せになっているじゃありませんか。
そうとわかったら自分もさっさと、そういう賢い女達を目指せばいいのです。
!!!痛い!!!
ちょっとそこ、どこのツボ?」
「うん?ここ?(足の親指をマッサージしながら)
あなた、頭悪いですね。」
2.
お仲人さんが紹介する。
「こちらが、経済産業省にお勤めの、斉藤恭一さん(神保悟志)。」
「はじめまして。」
「思ったより背が高い ○」
「こちらが、東済商事の、野田奈央子さん。」
「写真より老けてる X」
「はじめまして。」と奈央子。
「奈央子さんは優秀な方で、ものすごく仕事がお出来になるの。
あ、だからといって、キャリアウーマンという訳じゃないの。」
と仲人が言う。
「じゃ、結婚したら仕事は辞めていただけるんですね?」
「いきなりそれかよ X」
「ええ。」奈央子がお上品に返事をする。
「斉藤さんは、ご趣味は?」
「クラッシック音楽の鑑賞です。」と斉藤。
「ゼンゼン合わない X」
「じゃ、よくコンサートにも行かれるんですか?」
「いえ。家で一人でレコードを聴いています。
CDだと、音の深みが違うんですよ。」
「オタクか X」
「でも、浮気の心配はなさそう ○」
ここで、仲人と厚子が席を外すことに。
「奈央子、失礼のないようにね。」厚子が小声で奈央子に言う。
「恭一さん、しっかりね。」仲人の女性が恭一に小声で言う。
「このあと、二人で庭を散歩しろって言われたんですけど。」
「そういうのもいかにも、って感じがしますから、
こちらでお話しませんか?」と奈央子。
「なるほど。そうですね。」恭一はそう言いにっこり笑う。
「わりと笑顔がカワイイ ○」
「あの、僕はケーキを注文しますけど、いかがですか?」
「いただきます。」
「五年後にはデブデブ X」
「斉藤さんは、何かスポーツはされているんですか?」
「国会の、赤絨毯の上を駈けずり回ってるぐらいです。」
「インパクトのある切り返し ○」
「国会って、あの国会?」
「えぇ。今、ちょうど、会期中でして、飯も食わずに答弁の原稿作りとかに追われています。」
笑顔で話を聞く奈央子。
斉藤がウェイターを呼びとめショートケーキを注文した時、 Yシャツの襟に、クリーニングのタグが付いているのを発見。
「げ~~~~ X」
「官舎に、一人暮らしでして。今日慌てて、床屋だけは行ってきたんですけど。」
「クリーニング屋さんも大急ぎで行かれたんですね。」
「ええ。そうですけど、どうして?」
「だって・・・(自分の髪を上げてうなじを指差し)ここ。」
セクシー!(笑)
斉藤も自分の首を触ってみる。そして慌ててタグを引き散る。
「あ!!大変、失礼いたしました。」恥ずかしそうに謝る斉藤。
「いい人みたい ●」
―ここまでの集計―
54321 12345
○ ○ ○ ○ ○ XXXXX
ケーキを食べながら奈央子は思う。
「結婚したら、二人でダイエットに励めばいっか!この人なら、いいっか。」(おまけ)○
―ここまでの集計―
654321 12345
○ ○ ○ ○ ○ ○ XXXXX
3.
一つの傘に入り、並んで歩く二人。
「奈央子さんは、なんで○Xを付けたりするんですか?」
「それは・・・絵里子さんにも、冷静な判断が必要だって言われたからです。」
「自分の気持ちはどうなんですか?本当は、その人と結婚したくないんじゃないんですか?」
「そんな・・・。」
「お見合いという敷かれたレールの上を突き進んでいる自分に、心のどこかで大きなXを付けたい。違いますか?」
「私、どうしてそんなこと沢木さんに言われなきゃいけないんですか?」
「すみません。又、失礼な事言っちゃいましたね。」
「本当に、失礼ですよ。自分だって、お見合いで結婚されたくせに。」
奈央子の言葉に吹きだす翔一。
「何が可笑しいんですか!?」
「すみません。いや、どうしていつも、あなたを怒らせてしまうのか、と思って。」
「・・・じゃあ、ここでいいです。」
翔一は奈央子に無理やり傘を持たせ、車まで走り出す。
その背中を見つめる奈央子・・・。
第五話 『プロポーズ』
1.
「アメリカの作家、マーク・トウェインは、こんなことを言っています。
人間だけが赤面出来る動物である。
あるいは、そうする必要のある動物であると。
まぁOLを長~くやっていれば、み~んな多かれ少なかれ、こういう間違いを経験していますよね。職場で平常心を保つ為には、記憶から削除するしかありません。」
奈央子は目を閉じて呟く。
「削除・・・抹消・・・よしっ!」
鏡を見つめ、自分の頬を叩いて気合を入れる。
2.
沢木家からの帰り道。二人並んで歩く奈央子と黒沢。
「ずっと謝りたかったんです。この前は、助かりますなんて言って帰っちゃって、すみませんでした。」
溜息をつく奈央子。
「削除したのに、蒸し返さないでよ」
「そんなこと言ったっけ?覚えてないけど。」
「忘れてたんだ・・・俺、ボケツ掘った?」
「奈央子さん・・・」
「突然そういうのやめてよね。ずっとアネゴって呼んでたくせに。」
「今夜だけは、奈央子さんって呼ばせてもらいます。」
「あれ?・・・まじモード?」
「勝手にすれば~。タクシー来ないなぁ。」
「俺、奈央子さんといると・・・」
「衝撃の告白ってやつ?」
「すげ~楽しいんです。でも、目が覚めたとき、しまったって思ってしまって。」
「それで?それで?」
「どうして?」
「そりゃ会社でバレたら恥ずかしいよ10コも上の女とデキちゃったなんて・・・」
「あ、職場の、尊敬する先輩だし。あと・・・結婚、しちゃうし。」
「いや、結婚はまだわかんないって・・・」
「だからもういいでしょ。お互いもう忘れましょう。」
「でも、いいかげんな男と思われたくないし」
「なかったことにして結婚しちゃうなんて、いやだ。」
「え?」
「まさか・・・プ、プロポーズ?」
「やべッ・・・またボケツ掘ったかも」
「そんな・・・急に言われても困るわよ。黒沢君は一体、どうしたいのかな?」
「俺、まだ22で遊びたいからつかまるのヤダ、なんて言ったら殴られる」
「アネゴには、誰とも結婚しないで、ずっと職場にいてほしいです。」
「は?」
「だから・・・このまま、頼りがいのある先輩として、そばにいてほしいです。」
「それはつまり・・・一生独身で、定年まで居座ってほしいってこと?」
「はい。」笑顔で答える黒沢。
「衝撃的に勝手なヤツ!!」
怒って歩き出す奈央子。
「ちょっと待って下さい、アネゴ。」
「私にはもうこの結婚しか残っていないの。」
「結婚しなくたって、楽しい事あるじゃないですか。」
「わかったようなこと言わないでくれる?32歳の女の気持ちなんて、あんたになんかわかんないのよ、絶対に。絶対にわかんないんだから。」
奈央子の言葉に黙ってしまう黒沢。
そこへ来たタクシーを止め、黒沢を乗せて奈央子は一人歩き出す。
「アネゴ!」黒沢は呼びかけるが、奈央子は振り返らなかった。
「は~。22歳の男にわかるわけないか。」
3.
「2年前、やっとの思いで禁煙したのに、また吸ってる部長をみたら、
なんか、私のせいみたいな気がして。このまま続けても、何にも変わらないのに、何やってるんでしょうね。私自分が、こんなに馬鹿な女だと思わなかった。」
「それが恋ってもんじゃない?」
「先輩は上手くやって下さいね。愛人の立場から言わせてもらうと、やっぱり奥さんってメチャクチャ羨ましいですよ。私、先輩にだけは、幸せ掴んでほしいんです。」
「なに?加藤らしくないこと言うね。」
「秘密を握っている人間に、会社に居座られちゃ困るんですよ。」
「大丈夫。もうなりふり構わず最後のチャンスにしがみつくから。」
そう言い笑ったあと、奈央子はまた、考え込む。
4.
「ちょっと待って下さい。確かに、僕には付き合っている女性がいた。
だけど、あなたと結婚しようと思って、別れました。」
「彼女のかけがえの無い4年間は、どうなるんですか?わかっていただきたいんですが、私は、あなたの恋人に、幸せを譲ってあげるほど、そんなにいい人じゃありません。それに、そんな余裕も実は全くないんです。正直に言います。私、このまま、一人で年を取っていくのが怖くなって、お見合いしたんです。」
「それは僕だって。」
「斉藤さんとは違うんです。職場で出世出来るわけでもないし、女が10年もいたら煙たがられるし、両親はどんどん年を取っていく。そんな毎日を、なんとかしなきゃって。斉藤さんは、神様が私の為にとっておいてくれた、たった一人の男性かな、って思いました。すごい舞い上がりました。エリート官僚の妻だなんて、すごい夢のようでした。」
斉藤の手をとる奈央子。
「この手を一度掴んだら絶対に話さないって、ずーっと自分に言い聞かせてきました。でも・・・これ、お返しします。すごく悔しいですけど、私、とてもじゃないけどあの人のようにあなたのことを愛せません。あなたは、愛する人の手を、二度と離さないで下さい。絶対に。私もう本っ当に、こんなに悔しい気持ちであなたのことを諦めるんですからね。ほら急がないと。坊やもママも、寝ちゃいますよ。」
奈央子はそう言い笑みを見せる。
第六話
『甘い生活』
1.
「結婚とは、不毛なものです。女の幸せを、すべて手に入れたはずの絵里子さんも、決して幸せではなかった。
野田奈央子 32歳。
最後の必死なお見合いにも破れ、やっと目が覚めました。白馬の王子なんて、どこにもいないのです。こうなったら、自分から馬にまたがって、とにかく前へ、進むしかありません。」
(黒沢とキスをした木の下を見つめ・・・奈央子は再び語り始める)
「ところで、大女優のジャンヌ・モーローは、ある記者会見で
『あなたが男性に求めるものは、名誉ですか、知性ですか、財力ですか?』
と聞かれ、こう言いました。
『そんなものは私が全て持っています。殿方は、ただ美しくいてくだされば、それで結構』と。そこまで振り切れれば、女もカッコいいですよね~。言ってみて~。」
2.
「どうしても試験に受かってほしいんです。総合職のアネゴに部下っていうのも、面白いかなって思って。」
「ふ~~ん。」その様子を想像してみる奈央子。
「10時から、エネルギー部と新規プロジェクト会議。13時から、COUの営業部長来社、・・・部長、こんなの全部やめて、南の島でも行きませんか?これ、俺からの昇進祝いです。」と黒沢。
「南の島か~。でもな~。私、忙しいしな~。」
部下たちを前に、奈央子がイスにふんぞり返る。
「このヒト、ときどき、妄想入っちゃうんだよな」
「もしもーし。あの、やる気ありますか?」
「・・・私は黒沢君みたいに使えない部下はいりませんから。」
「そうですか。じゃ、いきますよ。」
黒沢は再び問題を読み始める。
「なんか、こういうのも新鮮でいいな・・・」
「試験終わったら、部屋追い出されるのかな?」
「一緒にいると、情もわくしな・・・」
「ね~、今日の晩御飯、何にする~?」
「なんでもいいっすよ。奈央子さん料理うまいし。」
「いつの間にか奈央子さんになってるし!」
「あーあの、奈央子さんじゃなくてアネゴ!」
「言い直さなくていいって!」
「言い直さなくていいって!」
「まずい!心の声、口に出しちゃった・・・」
「あれ、次の問題、早く言ってみな。」
「これも老化現象の始まりだ。」ため息をつく奈央子。
問題のやり取りをしながら
「このまま部屋に置いてもらえんのかな・・・」
「総合職になったらヒモになる気かな」
「・・・ってことは・・・同棲?・・・」
「美しい殿方って、こいつ?
てことは、私、ジャンヌ・モロー」
「・・・同棲かぁ・・・」
「・・・ジャンヌ・モローかぁ・・・」
「・・・やばい!俺も妄想入ってる」
お仲人さんが紹介する。
「こちらが、経済産業省にお勤めの、斉藤恭一さん(神保悟志)。」
「はじめまして。」
「思ったより背が高い ○」
「こちらが、東済商事の、野田奈央子さん。」
「写真より老けてる X」
「はじめまして。」と奈央子。
「奈央子さんは優秀な方で、ものすごく仕事がお出来になるの。
あ、だからといって、キャリアウーマンという訳じゃないの。」
と仲人が言う。
「じゃ、結婚したら仕事は辞めていただけるんですね?」
「いきなりそれかよ X」
「ええ。」奈央子がお上品に返事をする。
「斉藤さんは、ご趣味は?」
「クラッシック音楽の鑑賞です。」と斉藤。
「ゼンゼン合わない X」
「じゃ、よくコンサートにも行かれるんですか?」
「いえ。家で一人でレコードを聴いています。
CDだと、音の深みが違うんですよ。」
「オタクか X」
「でも、浮気の心配はなさそう ○」
ここで、仲人と厚子が席を外すことに。
「奈央子、失礼のないようにね。」厚子が小声で奈央子に言う。
「恭一さん、しっかりね。」仲人の女性が恭一に小声で言う。
「このあと、二人で庭を散歩しろって言われたんですけど。」
「そういうのもいかにも、って感じがしますから、
こちらでお話しませんか?」と奈央子。
「なるほど。そうですね。」恭一はそう言いにっこり笑う。
「わりと笑顔がカワイイ ○」
「あの、僕はケーキを注文しますけど、いかがですか?」
「いただきます。」
「五年後にはデブデブ X」
「斉藤さんは、何かスポーツはされているんですか?」
「国会の、赤絨毯の上を駈けずり回ってるぐらいです。」
「インパクトのある切り返し ○」
「国会って、あの国会?」
「えぇ。今、ちょうど、会期中でして、飯も食わずに答弁の原稿作りとかに追われています。」
笑顔で話を聞く奈央子。
斉藤がウェイターを呼びとめショートケーキを注文した時、 Yシャツの襟に、クリーニングのタグが付いているのを発見。
「げ~~~~ X」
「官舎に、一人暮らしでして。今日慌てて、床屋だけは行ってきたんですけど。」
「クリーニング屋さんも大急ぎで行かれたんですね。」
「ええ。そうですけど、どうして?」
「だって・・・(自分の髪を上げてうなじを指差し)ここ。」
セクシー!(笑)
斉藤も自分の首を触ってみる。そして慌ててタグを引き散る。
「あ!!大変、失礼いたしました。」恥ずかしそうに謝る斉藤。
「いい人みたい ●」
―ここまでの集計―
54321 12345
○ ○ ○ ○ ○ XXXXX
ケーキを食べながら奈央子は思う。
「結婚したら、二人でダイエットに励めばいっか!この人なら、いいっか。」(おまけ)○
―ここまでの集計―
654321 12345
○ ○ ○ ○ ○ ○ XXXXX
3.
一つの傘に入り、並んで歩く二人。
「奈央子さんは、なんで○Xを付けたりするんですか?」
「それは・・・絵里子さんにも、冷静な判断が必要だって言われたからです。」
「自分の気持ちはどうなんですか?本当は、その人と結婚したくないんじゃないんですか?」
「そんな・・・。」
「お見合いという敷かれたレールの上を突き進んでいる自分に、心のどこかで大きなXを付けたい。違いますか?」
「私、どうしてそんなこと沢木さんに言われなきゃいけないんですか?」
「すみません。又、失礼な事言っちゃいましたね。」
「本当に、失礼ですよ。自分だって、お見合いで結婚されたくせに。」
奈央子の言葉に吹きだす翔一。
「何が可笑しいんですか!?」
「すみません。いや、どうしていつも、あなたを怒らせてしまうのか、と思って。」
「・・・じゃあ、ここでいいです。」
翔一は奈央子に無理やり傘を持たせ、車まで走り出す。
その背中を見つめる奈央子・・・。
第五話 『プロポーズ』
1.
「アメリカの作家、マーク・トウェインは、こんなことを言っています。
人間だけが赤面出来る動物である。
あるいは、そうする必要のある動物であると。
まぁOLを長~くやっていれば、み~んな多かれ少なかれ、こういう間違いを経験していますよね。職場で平常心を保つ為には、記憶から削除するしかありません。」
奈央子は目を閉じて呟く。
「削除・・・抹消・・・よしっ!」
鏡を見つめ、自分の頬を叩いて気合を入れる。
2.
沢木家からの帰り道。二人並んで歩く奈央子と黒沢。
「ずっと謝りたかったんです。この前は、助かりますなんて言って帰っちゃって、すみませんでした。」
溜息をつく奈央子。
「削除したのに、蒸し返さないでよ」
「そんなこと言ったっけ?覚えてないけど。」
「忘れてたんだ・・・俺、ボケツ掘った?」
「奈央子さん・・・」
「突然そういうのやめてよね。ずっとアネゴって呼んでたくせに。」
「今夜だけは、奈央子さんって呼ばせてもらいます。」
「あれ?・・・まじモード?」
「勝手にすれば~。タクシー来ないなぁ。」
「俺、奈央子さんといると・・・」
「衝撃の告白ってやつ?」
「すげ~楽しいんです。でも、目が覚めたとき、しまったって思ってしまって。」
「それで?それで?」
「どうして?」
「そりゃ会社でバレたら恥ずかしいよ10コも上の女とデキちゃったなんて・・・」
「あ、職場の、尊敬する先輩だし。あと・・・結婚、しちゃうし。」
「いや、結婚はまだわかんないって・・・」
「だからもういいでしょ。お互いもう忘れましょう。」
「でも、いいかげんな男と思われたくないし」
「なかったことにして結婚しちゃうなんて、いやだ。」
「え?」
「まさか・・・プ、プロポーズ?」
「やべッ・・・またボケツ掘ったかも」
「そんな・・・急に言われても困るわよ。黒沢君は一体、どうしたいのかな?」
「俺、まだ22で遊びたいからつかまるのヤダ、なんて言ったら殴られる」
「アネゴには、誰とも結婚しないで、ずっと職場にいてほしいです。」
「は?」
「だから・・・このまま、頼りがいのある先輩として、そばにいてほしいです。」
「それはつまり・・・一生独身で、定年まで居座ってほしいってこと?」
「はい。」笑顔で答える黒沢。
「衝撃的に勝手なヤツ!!」
怒って歩き出す奈央子。
「ちょっと待って下さい、アネゴ。」
「私にはもうこの結婚しか残っていないの。」
「結婚しなくたって、楽しい事あるじゃないですか。」
「わかったようなこと言わないでくれる?32歳の女の気持ちなんて、あんたになんかわかんないのよ、絶対に。絶対にわかんないんだから。」
奈央子の言葉に黙ってしまう黒沢。
そこへ来たタクシーを止め、黒沢を乗せて奈央子は一人歩き出す。
「アネゴ!」黒沢は呼びかけるが、奈央子は振り返らなかった。
「は~。22歳の男にわかるわけないか。」
3.
「2年前、やっとの思いで禁煙したのに、また吸ってる部長をみたら、
なんか、私のせいみたいな気がして。このまま続けても、何にも変わらないのに、何やってるんでしょうね。私自分が、こんなに馬鹿な女だと思わなかった。」
「それが恋ってもんじゃない?」
「先輩は上手くやって下さいね。愛人の立場から言わせてもらうと、やっぱり奥さんってメチャクチャ羨ましいですよ。私、先輩にだけは、幸せ掴んでほしいんです。」
「なに?加藤らしくないこと言うね。」
「秘密を握っている人間に、会社に居座られちゃ困るんですよ。」
「大丈夫。もうなりふり構わず最後のチャンスにしがみつくから。」
そう言い笑ったあと、奈央子はまた、考え込む。
4.
「ちょっと待って下さい。確かに、僕には付き合っている女性がいた。
だけど、あなたと結婚しようと思って、別れました。」
「彼女のかけがえの無い4年間は、どうなるんですか?わかっていただきたいんですが、私は、あなたの恋人に、幸せを譲ってあげるほど、そんなにいい人じゃありません。それに、そんな余裕も実は全くないんです。正直に言います。私、このまま、一人で年を取っていくのが怖くなって、お見合いしたんです。」
「それは僕だって。」
「斉藤さんとは違うんです。職場で出世出来るわけでもないし、女が10年もいたら煙たがられるし、両親はどんどん年を取っていく。そんな毎日を、なんとかしなきゃって。斉藤さんは、神様が私の為にとっておいてくれた、たった一人の男性かな、って思いました。すごい舞い上がりました。エリート官僚の妻だなんて、すごい夢のようでした。」
斉藤の手をとる奈央子。
「この手を一度掴んだら絶対に話さないって、ずーっと自分に言い聞かせてきました。でも・・・これ、お返しします。すごく悔しいですけど、私、とてもじゃないけどあの人のようにあなたのことを愛せません。あなたは、愛する人の手を、二度と離さないで下さい。絶対に。私もう本っ当に、こんなに悔しい気持ちであなたのことを諦めるんですからね。ほら急がないと。坊やもママも、寝ちゃいますよ。」
奈央子はそう言い笑みを見せる。
第六話
『甘い生活』1.
「結婚とは、不毛なものです。女の幸せを、すべて手に入れたはずの絵里子さんも、決して幸せではなかった。
野田奈央子 32歳。
最後の必死なお見合いにも破れ、やっと目が覚めました。白馬の王子なんて、どこにもいないのです。こうなったら、自分から馬にまたがって、とにかく前へ、進むしかありません。」
(黒沢とキスをした木の下を見つめ・・・奈央子は再び語り始める)
「ところで、大女優のジャンヌ・モーローは、ある記者会見で
『あなたが男性に求めるものは、名誉ですか、知性ですか、財力ですか?』
と聞かれ、こう言いました。
『そんなものは私が全て持っています。殿方は、ただ美しくいてくだされば、それで結構』と。そこまで振り切れれば、女もカッコいいですよね~。言ってみて~。」
2.
「どうしても試験に受かってほしいんです。総合職のアネゴに部下っていうのも、面白いかなって思って。」
「ふ~~ん。」その様子を想像してみる奈央子。
「10時から、エネルギー部と新規プロジェクト会議。13時から、COUの営業部長来社、・・・部長、こんなの全部やめて、南の島でも行きませんか?これ、俺からの昇進祝いです。」と黒沢。
「南の島か~。でもな~。私、忙しいしな~。」
部下たちを前に、奈央子がイスにふんぞり返る。
「このヒト、ときどき、妄想入っちゃうんだよな」
「もしもーし。あの、やる気ありますか?」
「・・・私は黒沢君みたいに使えない部下はいりませんから。」
「そうですか。じゃ、いきますよ。」
黒沢は再び問題を読み始める。
「なんか、こういうのも新鮮でいいな・・・」
「試験終わったら、部屋追い出されるのかな?」
「一緒にいると、情もわくしな・・・」
「ね~、今日の晩御飯、何にする~?」
「なんでもいいっすよ。奈央子さん料理うまいし。」
「いつの間にか奈央子さんになってるし!」
「あーあの、奈央子さんじゃなくてアネゴ!」
「言い直さなくていいって!」
「言い直さなくていいって!」
「まずい!心の声、口に出しちゃった・・・」
「あれ、次の問題、早く言ってみな。」
「これも老化現象の始まりだ。」ため息をつく奈央子。
問題のやり取りをしながら
「このまま部屋に置いてもらえんのかな・・・」
「総合職になったらヒモになる気かな」
「・・・ってことは・・・同棲?・・・」
「美しい殿方って、こいつ?
てことは、私、ジャンヌ・モロー」
「・・・同棲かぁ・・・」
「・・・ジャンヌ・モローかぁ・・・」
「・・・やばい!俺も妄想入ってる」
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