January 11,2006
1リットルの涙 第十話 「ラブレター 」



亜也(沢尻エリカ)は、滑らかな発音が難しくなる構音障害が進行していた。亜也の診察をした担当医の水野(藤木直人)は、養護学校卒業後、亜也が進学や就職をするのは困難であることを潮香(薬師丸ひろ子)と瑞生(陣内孝則)に伝え、在宅でリハビリに励んではどうか、と助言する。
加住養護学校の卒業式を終えた亜也は、これで自分の居場所がなくなった、とつぶやく。それに気付いた潮香は、亜也のために用意した部屋を見せ、家族皆で温かく迎え入れる。
そんなある日、池内家に、明和台東高校の卒業式を終えたばかりの遥斗(錦戸亮)やまり(小出早織)、早希(松本華奈)ら、かつてのクラスメートたちがやってくる。遥斗は、常南大学医学部に合格していた。まりたちも大学に進学し、春からは新しい生活が始まるのだという。亜也は、皆の話を笑顔で聞いていたが、その表情はどこか寂しそうだった。潮香や遥斗は、そんな亜也のようすが気になっていた。

別の日、リハビリのために常南大学医学部附属病院を訪れた亜也は、そこで遥斗に会い、学内を案内してもらう。楽しそうに並んで歩くカップルの姿を見つめていた亜也は、ふいに「どうして人間は歩くのかな?」と遥斗に問いかけた。恋人同士も歩きながら将来のことを語り合う、という亜也の言葉に、遥斗は何も返せなかった。
遥斗がリハビリ中の亜也のことを見守っていると、そこに水野がやってきた。どうして医者になろうと思ったのか、と水野に問われた遥斗は、亜也の姿を見ていて人の役に立つ仕事がしたいと思った、と答えた。すると水野は、亜也を見ていると自分も自然と背筋を正される、と遥斗に話す。

亜也のことを遥斗に任せて家庭訪問に行っていた潮香は、亜也を迎えに行く前に一旦帰宅した。その際、机の上から落ちた亜也の日記を偶然見てしまう潮香。そこには、「お母さん、過ごしやすい居場所が欲しいわけじゃないの。これから先、どう生きていくか、そのことを考えていたの」と記されていた。
潮香は、ショックを隠しながら、亜也を迎えに行った。すると亜也は、突然、入院させてほしい、と潮香と水野に懇願する。まだ自分の力で歩くことを諦めたくないから、毎日リハビリをしたい、というのだ。
別の日、潮香の元に、加住養護学校を手伝っているボランティアの喜一(東根作寿英)がやってきた。亜也の担任だったまどか(浜丘麻矢)と結婚することになった喜一は、亜也たちに結婚式の招待状を持ってきたのだ。さらに喜一は、自分が勤務する出版社で発行している難病患者やその家族を対象にした会報に、亜也の書いた詩を掲載させてほしい、と頼む。


常南大学医学部付属病院で潮香に出会った芳文(勝野洋)は、亜也の病状を尋ねた。歩行がますます困難になり、日を追うごとに人の助けが必要になることに思い悩んでいるようだ、と答える潮香。続けて潮香は、遥斗に対する感謝の気持ちを芳文に伝えた。すると芳文は、亜也のおかげで遥斗が変わったことを認めながらも、医者ではなく父親としては、遥斗が亜也に関わることには反対だ、と言い出す。いつか遥斗が亜也に背を向けたとき、一番傷つくのは亜也だというのだ。
同じころ、遥斗は亜也を見舞っていた。そこにやってきた潮香は、まどかと喜一の結婚式のことをふたりに伝える。
そんなある日、亜也は、トイレに行こうとして転倒してしまい、失禁してしまう。ちょうどそこにやってきた遥斗に、泣きながら「来ないで!」と訴える亜也。着替えを持ってきた潮香と亜湖(成海璃子)も、亜也の異変に気づいた。潮香は、遥斗に部屋を出るよう告げると、泣きじゃくる亜也を優しく抱きしめた。

その夜、亜也は、眠ることが出来ず、病院の電話コーナーから家に電話しようとする。が、手が震えてしまい、上手くボタンが押せず、カードが戻ってしまう。
家にいた潮香は、何故か急に亜也のことが心配になり、病院に向かった。潮香に気づいた亜也は、眠るのが怖くて潮香の声を聞きたかった、とポロポロ涙をこぼした。「あたしに出来ること…もうひとつもなくなっちゃうよ…」。そういって泣き続ける亜也を抱きしめていた潮香は、ある決意をした。潮香は、病室に戻ると亜也が書き続けていた何冊もの日記を取り出し、亜也には書くことがある、と告げた。亜也は、そんな潮香に懸命に手を伸ばして応えた。

まどかと喜一の結婚式の日。亜也は、潮香、瑞生とともに式に出席した。まどかの美しいウエディングドレス姿を眩しそうに見つめながら、祝福する亜也。まどかは、亜也の病状が進んでいることに気づき、涙ぐんでいた。そこに、遅れてタキシード姿の遥斗がやってきた。そんな遥斗の姿を見て微笑む亜也。と、そのとき、歓声が上がり、まどかが放ったブーケが、電動車椅子に乗った亜也の膝の上に落ちた。
式の後、亜也は遥斗に手紙を渡した。遥斗は、照れながらそれを受け取った。教会の鐘が鳴る中、亜也は、遥斗の姿をそっと見つめていた。
病院に戻った亜也は、突然喉を詰まらせ、呼吸困難に陥った。水野たちは、ただちに処置を開始した。
同じころ、夜の道を歩いていた遥斗は、立ち止まって亜也からもらった手紙を取り出すと、その場で読み始めた。
麻生くんへ
面と向かっては素直に言えなそうだから手紙を書きます。
いつもそばにいてくれて、ありがとう。
励ましてくれて、ありがとう。
自分の夢を見つけて、生き生きと輝いている麻生くんをみると、
私も嬉しくなります。
いろんな事を学んで、いろんな人と出会って、
あなたはこれからもずっとずっと生きていく。
あなたの未来は無限に広がっている。
でも、私は違います。
私に残された未来は、何とかして生きる、それだけ。
たったそのことだけ。この差はどうしようもありません。
毎日、自分と闘っています。
悩んで、苦しんで、その気持ちを抑えこむので精一杯です。
正直に言います。
麻生くんといると辛いです。
あんなこともしたい、こんなこともしたい、
もし健康だったら出来るのに、と思ってしまうんです。
麻生くんといると、叶わない大きな夢を描いてしまうんです。
もちろん、麻生くんのせいじゃありません。
でも、うらやましくて、情けなくて、
どうしてもいまの自分がみじめになってしまうんです。
そんなんじゃ、前を向いて生きていけないから。
色々してくれて、ありがとう。
こんな私のこと、好きって言ってくれて、ありがとう。
何も返せないで、ごめんなさい。
もう、会えません。 亜也
封筒の中には、イルカのストラップが入っていた。遥斗の目からは涙が溢れていた。
落ち着きを取り戻した亜也は、遥斗に別れの手紙を書いたことを潮香たちに告げた。そしてぽつりとつぶやいた。「…わたし…結婚できる?」。潮香、瑞生、水野は何も言うことが出来なかった。亜也は、ぽろぽろと涙を流しながら、「いつか」が来たら花に囲まれて眠り続けたい、と言いだし…。
圖文皆取自官網
只是想私人珍藏,拜託不要告我 Orz
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