January 11,2006
1リットルの涙 第九話 「今いきる 」



亜也(沢尻エリカ)は、養護学校で寄宿生活を送ることになった。そんな亜也の大きな助けになるのが電動車椅子だ。歩ける場所は自分の足で歩く、と決めている亜也だったが、ひとりで自由に動くことが出来るのは彼女にとって大きな喜びだった。
一方、父親の瑞生(陣内孝則)は、亜也のことが心配で仕方ない。潮香(薬師丸ひろ子)は、亜也が自分で決めたことなのだから笑って送り出してあげよう、と言って瑞生を励ました。
あくる日、池内家では、小学校に入学する理加(三好杏依)の入学祝いパーティーが行われた。その席に半ば無理矢理、遥斗(錦戸亮)を連れてくる瑞生。亜也と遥斗が会うのは、東高の終業式以来だった。その席で、潮香は亜也にも入学祝を贈った。それは携帯電話だった。

養護学校初日、亜也は、不安で押しつぶされそうだったが、努めてそれを表に出さないようにしていた。亜也と潮香を出迎えたのは、担任のまどか(浜丘麻矢)だ。まどかは、校内を案内すると、ボランティアでこの学校を手伝っている高野(東根作寿英)らを紹介した。
亜也が生活する部屋はふたり部屋だった。ルームメイトは、亜也と同じ病気と闘っているひとつ年上の少女・明日美(大西麻恵)だ。亜也は、養護学校で生活する明日美たちの意外な明るさに戸惑っていた。そんな折、亜也の携帯電話に、遥斗から電話がかかってきた。遥斗は、かつてのクラスメイトの近況を亜也に報告した。


それから2ヵ月後、潮香は、常南大学医学部付属病院を訪れ、亜也の担当医・水野(藤木直人)に会う。そこで水野は、亜也の検査結果があまり良くないことを潮香に告げた。このまま病状が進むと、固形物の食事が難しくなるだけでなく、発声なども困難になっていくことが予測されるというのだ。また、四肢の機能低下によって転倒が大きなケガにつながったり、ちょっとした風邪が合併症を引き起こしたりする可能性もあるのだという。

そのころ亜也は、懸命に歩く訓練を続けていた。それを見たまどかは、生活のペース配分を考えるべきだと彼女にアドバイスする。どこまでを自分でやって、どの程度の補助をしてもらうか、折り合いをつけることが大事なのだという。実は亜也は、電動車椅子を使い続けていたら、自分の足で歩けなくなってしまうのではないか、という恐怖感を抱いていた。
数ヵ月後。耕平(水谷百輔)、慶太(橋爪遼)とともに文化祭の準備のために図書館を訪れた遥斗は、熱心に受験勉強をしている亜湖(成海璃子)に出会う。亜湖から、最近亜也が元気ない、と教えられた遥斗は、彼女の携帯電話に電話し、次の休日に水族館に行こう、と誘う。
亜也は、潮香に相談してみる、と言って電話を切った。亜也が遥斗からの電話を待っていたことを見抜いていた明日美は、そんな彼女を冷やかした。
その夜、遥斗の部屋を訪れた芳文(勝野洋)は、彼に進路のことを尋ねた。遥斗がまだ進路を決めかねていることを知った芳文は、自分の好きな道に進めばいい、と彼に告げた。芳文の意外な言葉に驚く遥斗。続けて芳文は、亜也の話を切り出した。どれだけの覚悟があって亜也と関わっているのか、と芳文に問われた遥斗は、何も言うことが出来なかった。

約束の日、亜也は、遥斗とともに水族館を訪れた。大きなプールの中を自由に泳ぐイルカたちの姿を、うらやましそうに見つめる亜也。イルカは人間の耳には聞こえない超音波で物体の位置を確かめたり、遠くにいる仲間と会話したりしているらしい、と遥斗に教えられた亜也は、人間も遠くにいる人とそんな風に話せればいいのに、とつぶやいた。遥斗は、そんな亜也のために、おもちゃのイルカが付いた携帯電話用のストラップを売店で買い、亜也と自分の携帯電話につけた。
遥斗がお茶を買いに行って休憩場所を離れたとき、子どもを連れた母親が、亜也にイルカのプールがある場所を尋ねた。亜也は、その場所を教えようとするが、母親には亜也の言葉が聞こえづらいようだった。そこに戻ってきた遥斗は、亜也の表情が曇っていることに気づく。

水族館を出た亜也と遥斗は、バス停に向かった。が、ちょうどバスは出発した後だった。遥斗は、大通りに出てタクシーを拾おうとするが、亜也が電動車椅子に乗っているせいか、素通りされてしまう。そのとき、急に雨が降り出してきた。遥斗は、自分の上着を亜也にかけ、雨宿り出来る場所を探した。
亜也と遥斗は、瑞生たちが手配したワゴンタクシーで池内家に戻った。ずぶ濡れの亜也を見た潮香は、思わず遥斗を怒鳴りつけた。
着替えを終えた遥斗は、潮香と瑞生に謝った。潮香は、怒鳴りつけたことを詫びるとともに、いまの亜也は些細なことが命に関わる場合もある、と打ち明けた。
遥斗が池内家を後にすると、携帯電話が鳴った。亜也からだった。亜也は、迷惑をかけてしまったことを遥斗に詫びた。が、雨のせいか、その言葉がよく聞き取れない遥斗。亜也は、ショックを隠しながら、もう遥斗とは住む世界が違うのかもしれない、と言って電話を切った。
冬のある日、亜也は、水野の元で構音障害の診察を受けた。水野は、声が出しにくくなってきた、という亜也に、伝えるのを諦めなければ相手には必ず伝わる、とアドバイスする。
別の日、遥斗は、図書館で再び亜湖に出会った。そこで遥斗は、亜也のためにも絶対に明和台東高校に合格したい、という亜湖の強い決意を知る。「出来ることがあるのに、しないでボーっとしてるなんて絶対嫌」。亜湖の言葉に、遥斗は何かを決意したようだった

遥斗は、亜也のいる加住養護学校に向かった。すると亜也は、夢を見た、と話し始めた。夢の中の自分も体が不自由だった、と言いながら、涙をこぼす亜也。遥斗は、そんな彼女に、自分の気持ちを伝えた。いまは頼りにならなくても、いつかは亜也の役に立ちたい――そう亜也に告げる遥斗。そして彼は、「お前のこと、好き…なのかも…多分…」と告白した。
亜也は、まどかのアドバイスに従って、図書館を利用するときは電動車椅子で移動することにした。養護学校の壁には、亜也が書いた詩「朝の光」が貼られていた。
遥斗は、進路希望の調査書に、「常南大学医学部」と書き込んだ。
そんな折、養護学校に、池内家の面々がやってきた。潮香や瑞生の後ろから現れたのは、亜也が着ていた東高の制服を身に着けた亜湖だった。亜湖は、東高に合格したのだという。亜也の夢を引き受けたから、という亜湖の言葉に、亜也は涙を堪えてうなずき…
「朝の光」 池内亜也
この学校の玄関前に、壁が立っている。
その壁の上に朝の光が白んで見える。
いつかは、見上げてそっとため息をついた壁だ。
この壁は、私自身の障害。
泣こうがわめこうが、消えることはない。
けれど、この陽のあたる瞬間がこの壁にもあったじゃないか。
だったら、わたしにだって!
見つけ出そう、見つけに行こう。
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只是想私人珍藏,拜託不要告我 Orz
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