November 5,2005 02:08
1リットルの涙 第三話 「病気はどうして私を選んだの 」



合唱コンクールが3週間後に迫り、亜也(沢尻エリカ)や遥斗(錦戸亮)たち1年A組の面々は練習に余念がない。しかし、体の異変に気づき始めていた亜也は、楽譜がぼやけて見えることがあり、言いようのない不安に襲われていた。
同じころ、亜也の母・潮香(薬師丸ひろ子)は、常南大学医学部付属病院の神経内科診察室を訪れていた。夫の瑞生(陣内孝則)と話し合い、まだ亜也には病気のことを告知しない、と決めた潮香は、亜也の主治医・水野(藤木直人)にその旨を伝えた。早期の治療とリハビリの必要性を説いてきた水野は、その場しのぎの希望を持たせるべきではない、と潮香を諭す。しかし潮香は、水野の言葉をさえぎり、いまはまだ告知をしないでほしい、と頭を下げた。
その夜、亜也の妹・亜湖(成海璃子)は、絵の具セットを瑞生にねだる。実は、亜湖の描いたデザイン画が中学生絵画コンクールの一次審査を通過していたのだ。しかし、瑞生は、忙しいといって亜湖の頼みをきかなかった。亜湖は、潮香や瑞生が、亜也のことばかり気にかけていることが面白くないようだった。

あくる日、部活を終えた亜也は、先輩の祐二(松山ケンイチ)に誘われ、一緒にスポーツショップに行く。そこで亜也は、祐二から同じ柄の靴紐をプレゼントされ、嬉しさを隠せない。店を出たふたりは、ファーストフード店に立ち寄り、一緒に帰った。その際、亜也は、道の向こう側から走ってきた子どもを避けようとするが、何故か体が動かず、ぶつかって転倒してしまう。
別の日、とある寺では、遥斗の兄・圭輔(佐藤祐基)の一周忌の法要が行われる。そこで遥斗は、子どもたちの自慢話をする親戚に毒づき、父親の芳文(勝野洋)を怒らせていた。席を立った遥斗は、境内で古びたMDプレーヤーを取り出した。それは、圭輔が使っていたものだった。圭輔のことを思い出す遥斗。そこにやってきた芳文に遥斗は、医者になりたいなんて思ったことは一度もない、と言い放った。


そんな折、亜也は、潮香たちに内緒で常南大学医学部付属病院を訪れる。そこで芳文に出会い、彼が遥斗の父親であることを知る亜也。一方、芳文は、遥斗が彼女の家で食事をしたことを聞かされ、驚きを隠せなかった。芳文と別れた亜也は、入院中の優花(松本梨菜)の父・明彦(桜山優)を見舞った。そこで、優花の母・祥子(橘ゆかり)から、明彦が思うように体を動かせなくなる病気であること聞かされた亜也は、祐二と一緒にいたときの出来事を思い出していた。

明彦の病室を後にした亜也は、水野に会うために神経内科診察室を訪れた。水野が休みだと知り、看護師から彼の行きつけの食堂を教えてもらった亜也は、そこで水野と会うことが出来たが、何も聞くことが出来なかった。水野は、どこか思いつめたような亜也の表情から何かを感じとったようだった。
あくる日、亜也は、合唱の練習をサボった遥斗を探して生物室に向かい、そこで彼の姿を見つける。そこで亜也は、遥斗の父親に会ったことを伝えると、「麻生くんも将来はお医者さんになるの?」と尋ねる。すると遥斗は、人が死のうが生きようがどうでもいい、などと答えた。そんな遥斗の言葉を聞いていた亜也は、次第に悲しくなり、人はそんな風に簡単に割り切れない、と涙ながらに反論する。「麻生くんは、自分の大切な人が病気になったり死んだりしても、どうでもいいって、そう思えるの?」。亜也は、遥斗にそう言うと生物室を後にした。
その日の夕方、潮香は、食事の用意の途中で亜也と亜湖の部屋に向かい、何かにとりつかれたように亜也の日記を見始める。近ごろ亜也のようすがおかしいことから、彼女が何か日記に書いていないか知りたかったのだ。その姿を見た瑞生は、「俺たちが取り乱してどうするんだ」と彼女を諫めた。ちょうどそこに帰ってきた亜湖は、潮香に入賞した絵画を見せようとする。しかし潮香には、亜湖の話を聞いてあげるだけの余裕はなかった。潮香や瑞生が、亜也の帰りが遅いことを心配しているのを見た亜湖は、両親へのあてつけのつもりで、自分も病気になりたい、と言い出す。その言葉に顔色を変える瑞生。その瞬間、潮香は、思わず亜湖の頬をぶってしまう。


同じころ、亜也は、生物室のパソコンに「病気」「小脳」「脊髄」とキーワードを打ち込み、脊髄小脳変性症という病気にたどり着く。次々と関連ページを見る亜也。そこに記された脊髄小脳変性症の症状は、最近の亜也の症状に酷似していた。するとそこに遥斗が現れた。水槽で飼育している魚のことが気になってやってきたのだ。それを知った亜也は、「人間が死んでもどうでもいいって言ってて、魚が死ぬのは気になるんだ…」とつぶやき、涙をこぼす。

合唱コンクールの日、亜也たちは本番を前に、最終リハーサルに臨んだ。亜也は、何かを覚悟したかのように、凛とした表情で指揮を務めていた。そんな亜也の姿を見た遥斗は、リハーサル後、彼女に話しかけた。すると亜也は、「今日『答え』が出る」と言い出す。そして、「それを聞いたら変わってしまうかもしれないから、この私でいられるのもきっといまが最後」と続けた。遥斗には、亜也が何のことを言っているのかわからなかった。
潮香と瑞生は、亜也たちの合唱を聴くために家を出ようとしていた。そこにやってきたのは水野だった。今日予定されている亜也の診察の前に、ふたりに話したいことがあるのだという。が、理加(三好杏依)を保育園に連れて行く、と言って瑞生がその場を後にしたため、潮香は水野を自宅に迎え入れると、ひとりで彼の話を聞く。
水野は、亜也が自分に会いにきたことを打ち明け、彼女はひとりで苦しんでいるのではないか、と潮香に問うた。亜也が何かに気づいていることを承知の上で、彼女を傷つけたくないと願う潮香は、まだ子どももいない水野には親の気持ちはわからない、と訴える。すると水野は、17歳の若さで他界した翔太(川口翔平)という患者の話を始めた。水野は、両親の強い希望で、進行性の病気に侵されている翔太への告知をしなかった。翔太は当時12歳だった。それから1年後、水野は、もう自分では歩けなくなっている翔太に告知をした。が、自分の病気を知った翔太は、「僕の時間を返して!」と水野に泣きついたのだという。病気のことを知っていたら、大好きな野球ももっと練習したのに、と泣いた翔太の姿は、いまも水野の心に焼き付いていた。「15歳だから、真実を話さなければいけないんじゃないでしょうか」。水野は、そう潮香に訴えた。


明和台東高校の講堂では、亜也たちの合唱が始まっていた。見事なハーモニーで、「3月9日」を歌う1年A組の生徒たち。曲が終わり、大きな拍手が鳴り響く中、亜也は笑顔で観客に頭を下げた。そんな亜也の姿を見ながら、いくら明るく振舞おうと思っても、隠し事をしている間は亜也の目をまともに見ることが出来ない、と涙する瑞生。遅れて会場にやってきた潮香も、涙を堪えていた。

夕方、亜也は、潮香、瑞生とともに水野のもとを訪れた。そこで、水野が切り出す前に、いきなり「脊髄小脳変性症」という病名を口にする亜也。水野は、亜也の病気が脊髄小脳変性症であること、そして、いつかは優花の父親のようになる可能性が高いことを認めた。潮香は、うつむく亜也に声をかけるが、その言葉は彼女には届かなかった。長い沈黙の後、亜也は震える声でこう言った。「病気は…どうして私を選んだの?」と…。
圖文皆取自官網
只是想私人珍藏,拜託不要告我 Orz
引用URL
http://cgi.blog.roodo.com/trackback/680832