November 5,2005 01:55

1リットルの涙 第二話 「15才、忍びよる病魔」





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池内亜也(沢尻エリカ)の検査を担当した常南大学医学部付属病院の神経内科医・水野(藤木直人)は、亜也の母・潮香(薬師丸ひろ子)に、彼女の病気は脊髄小脳変性症だと思われる、と告げた。この病気は、何らかの原因で小脳が萎縮し、そこに存在する神経細胞が壊れていくもので、身体を動かすことが次第に困難になっていくという病気だった。潮香は、この病気は完治した例がない、という水野の言葉にショックを受けながらも、亜也の検査データを借りたい、と彼に申し出る。別の医師の診断も聞いてみたいという思いからだった。水野は、潮香の申し出に賛同しながらも、亜也が限られた時間を有意義に過ごすためにはまず母親が病気を認めることが必要だ、と助言する。



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同じころ、亜也は、合唱コンクールのピアノ伴奏を改めて圭子(葵)に頼んでいた。圭子は相変わらず渋っていたが、ちょうどそこにやってきた遥斗(錦戸亮)からも頼まれると、あっさりとそれを引き受ける。そんな圭子の姿を見ていたまり(小出早織)や早希(松本華奈)は、圭子は遥斗のことを好きなんじゃないか、と騒ぎ立てた。放課後、バスケットボール部の練習に行った亜也は、顧問の西野(佐藤重幸)から、北高校との練習試合に出場するよう指示される。1年生の中からメンバーに選ばれたのは亜也だけだった。憧れていたバスケ部の先輩・祐二(松山ケンイチ)からも祝福された亜也は、嬉しさで一杯だった。夜、亜也からその報告を受けた瑞生(陣内孝則)たちも、大喜びだった。潮香は、不安を押し隠しながら、そんな瑞生たちに合わせて無理に明るく振舞っていた。が、亜湖(成海璃子)は、母のようすがいつもと違うことがなんとなく気になっているようだった。


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ある日、亜也は、転倒して切ってしまったアゴのケガの消毒を受けるために、常南大学医学部付属病院を訪れた。そこで亜也は、父親の見舞いに来たという少女・優花(松本梨菜)と知り合った。優花の父親が検査を受けている間、彼女とボール遊びをした亜也は、一瞬、手が動かなくなり、ボールを顔面で受けてしまう。すると、優花は、「お姉ちゃんも病気なの?」と亜也に尋ねた。優花の父親も、亜也と同じようにアゴをケガしたことがあるというのだ。



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一方、潮香は、水野から借りた亜也の検査データを持ってとある総合病院を訪れたが、そこでも同じ診断を受け、すっかり沈んでいた。そんな折、潮香は、脊髄小脳変性症研究の第一人者で、水野の恩師でもある神経内科医・宮下(森山周一郎)のことを知り、藁をも掴む思いで彼の元を訪ねる。が、この病気にはいまのところ有効な治療法はなく、投薬とリハビリで進行を抑えるしかない、と言われてしまう潮香。重い足取りで駐車場に停めてあった車に乗り込んだ潮香は、携帯電話の着信に気づく。亜也からだった。「お母さん、お仕事ご苦労さま。今日、病院に行ったよ。アゴの傷はもう心配ないって。傷跡もきれいに消えるって。安心してね…」。亜也が残したメッセージを聞いていた潮香の目からは涙が溢れていた。
その夜、潮香は、瑞生に、亜也の病気のことを告げた。それがいまの医学では治せない病気であることを告げられた瑞生は、言葉を失っていた。


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北高校との練習試合の日、瑞生は、家族そろって亜也の応援に行く、と言い出す。亜湖は、行きたくないというが、瑞生はそれを許さなかった。
試合は、亜也の活躍もあって白熱した展開になっていた。そんな亜也の姿を見ていた潮香や瑞生は、必死に涙を堪えていた。試合中、亜也は、一瞬動けなくなった。が、運よくそれが味方へのスルーパスのような形になり、すぐにパスを受けた亜也は、見事にシュートを決めていた。
試合後、亜也は、祐二にプレーを褒められる。祐二は、中学時代、亜也に頼まれてサインしたリストバンドをまだ彼女が使っていることを知る。合格発表で亜也の名前を見つけたときは嬉しかった――祐二にそう言われた亜也は、驚きを隠せなかった。


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帰り道、以前、公園で見かけた子犬に会いに行った亜也は、その子犬に弁当の残りをやりながら話しかけていた。祐二のことだった。そのとき、不意に声がした。やはり子犬にエサを持ってきた遥斗が、偶然それを聞いていたのだ。亜也は、恥ずかしさをごまかすようにその場から立ち去ろうとした。すると、子犬が亜也の後を追いかけてきた。亜也の家は食べ物を扱っているため、動物を飼うことはできなかった。が、ちょうど雨が降り出してしまったため、亜也は、遥斗にも付き合ってもらい、その子犬を家に連れて帰る。
潮香と瑞生は、亜也が子犬を連れてきたことに困惑するが、とりあえず飼うことを許可した。亜也はもちろん、弘樹(真田佑馬)や理加(三好杏依)も大喜びだった。遥斗は、瑞生に半ば強引に命じられるような形で、亜也の家族と一緒に食事をすることになった。その席で遥斗がアイデアを出し、子犬は「がんも」と名づけられた。


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あくる日、潮香と瑞生は、水野の元を訪ねる。亜也を連れてこなかったことに対して、「この病気について、まだ理解できませんか?」と問う水野。すると潮香は、保健師として健康を省みない人たちを指導してきた経験から、自分の家族の健康には人一倍気を遣ってきたこと、どんなに忙しくても食事やおやつにも手をぬかないで育ててきたことを話し始めた。瑞生も、昨日の亜也の試合のことを話しながら、涙を流した。そんなふたりに対して水野は、この病気が少しずつではあっても確実に進行することを告げた。潮香も瑞生も、自分たちがまず亜也の病気を受け入れなければならないことはわかっていた。ふたりは、亜也のことを思い、その辛さをかみ締めながら帰路についた。


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別の日、亜也は、潮香とともに水野を訪ね、彼に言われて書き続けていた日記を見せた。「これからも続けてください」と水野に言われた亜也は、不安を隠せなかった。
待合室のソファーに座って潮香を待っていた亜也は、そこで優花に出会った。今日も父親の見舞いに来たのだという。亜也は、彼女の荷物を持ってやると、一緒に優花の父親・明彦(桜山優)の病室を訪れた。明彦は、文字盤を指差さないと会話ができないようだった。明彦のベッドには、担当医として水野の名前が書かれたプレートがあった。
病院からの帰り道、亜也は、「あたしの病気って何?」と潮香に尋ねた。その言葉を聞いた潮香は…。


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