December 1,2006

「フラガール」蒼井優で2冠…報知映画賞

 ◆第31回報知映画賞・最優秀助演女優賞「フラガール」「ハチミツとクローバー」 映画賞レースのトップを飾る報知映画賞。第31回の今年は公開中の「フラガール」(李相日監督)が作品賞に輝き、同作品に出演した蒼井優(21)が満場一致で助演女優賞に輝くなど2冠。主演女優賞は中谷美紀(30)、助演男優賞は香川照之(40)、新人賞には松山ケンイチ(21)がそれぞれ選ばれた。監督賞には「雪に願うこと」の根岸吉太郎監督が20年ぶり2度目の受賞。なお、特別賞としてアニメ「時をかける少女」(細田守監督)、「紙屋悦子の青春」の故・黒木和雄監督が選ばれた。

 賞という言葉の持つ響きに蒼井優ははにかんだ。「ずっと賞には無縁だったので…。小学校3年の時にお花の絵を描いて佳作に選ばれたのが最高だった気が…。ほかは校内での“頑張ったで賞”ぐらいでした」

 最優秀助演女優賞。読者投票でも1位となり、映画評論家8人、本紙映画担当6人全員が推す“満票”の快挙。それでも「私の名前で頂いてはいるけれど、お芝居に関しては監督をはじめ、スタッフ、共演者の方に作っていただいているので…」と周囲に感謝した。

 「フラガール」では炭鉱町に生まれ、親の反対を押し切ってフラダンサーになる紀美子を演じた。クライマックスシーンでのダンスは大評判となったが、現場では苦労の連続だったという。

 「つらくて、逃げ出そうと初めて思いました。夜中に寝ている暇があったら練習しなければと思って…」と告白。2歳からクラシックバレエを習っているが、バレエとフラは根本が違い焦りがあった。「だからその分、お芝居しているときはすごく楽でした。紀美子(の存在)が魅力的で助けられました」

 「ハチミツとクローバー」では独特な感性を持つ天才美大生・はぐみを好演。カメラが回っていなくても現場では常に役に成りきる今までと違うアプローチ方法で臨み「はぐのように振る舞う自分と、客観的に見ている自分と2つの視点がある感じでした」という理想の境地を経験した。

 順風満帆の映画女優としての道。だが、本人は“たまたま”という。母親の夢はタカラジェンヌにすることで、幼いころからバレエやピアノなどの英才教育を受けた。「高校3年のときに宝塚を受けたんですけれど、試験日が舞台の本番と重なって」断念。そして「この仕事をするまで見た映画は『ドラえもん』だけでした。岩井(俊二)さんの作品(リリィ・シュシュのすべて)が最初だったので、自然と映画の話が続いて…」と笑う。

 まるで見えない糸に導かれるように、映画とかかわりあう蒼井。「私にとっての映画? 責任感が伴う幸せな時間。日本映画が好きです。これから日本映画がドンドン良くなって行くのを近くで見ていたい」と頼もしい言葉が飛び出した。

 ◆蒼井 優(あおい・ゆう)1985年8月17日、福岡県生まれ。21歳。2歳からクラシックバレエを始め、99年、ミュージカル「アニー」でデビュー。01年「リリィ・シュシュのすべて」(岩井俊二監督)で映画デビュー。05年「ニライカナイからの手紙」(熊澤尚人監督)で主演。現在、ドラマ「Dr.コトー診療所2006」に出演中。アニメ映画「鉄コン筋クリート」(12月公開)では声優も。身長160センチ。血液型A。

 ◆「フラガール」 昭和40年、閉山の危機に陥った福島・常磐炭鉱を救うためにハワイアンセンターを立ち上げようと試みた人々の物語。フラダンスを学ぶ地元少女(蒼井優ら)と東京から来た先生(松雪泰子)が時には衝突しながら、踊りに目覚めていく。

 ◆「ハチミツとクローバー」 羽海野チカさん原作まんがの実写化。美大に通う学生の淡い恋物語。油絵を描く天才肌の花本はぐみ(蒼井優)に思いを寄せる竹本祐太(櫻井翔)と、才能ある先輩の森田忍(伊勢谷友介)が登場。恋愛、友情、尊敬…、互いに刺激を受けあい成長していく。


(2006年11月28日06時02分 スポーツ報知)


Posted by yuufan at 樂多Roodo! │22:39 │回應(0)引用(0)award
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